社長!採用は好感度・期待度で決めないで!毎月のお給料支払えますか?

ちょい前のブログで触れた「小さいオーナー企業あるある」、覚えていますか?
今日はもう少し踏み込んで、採用に関するある大切な視点をお話しします。中小企業の経営者、個人事業主のみなさん、特にひとり社長の方々には耳を傾けていただきたいです。
皆さん、45歳の新しいスタッフを月給60万、ボーナスなしで採用したとき、年間どのくらいの費用が会社にかかるか即答できますか?保険料や交通費も含めて考えると、答えザッと約1000万円。
驚きましたか?
では、ここで大事なこと。
この人件費1000万円は単純な売上があれば払えるじゃん!って思う方がいらっしゃいます。えぇ?そんな人いるの? 笑い話のようですが、実際経営者の中にはお金の分野についてあまりご理解されていない方もいるのです。会社ごとのプロジェクトに関わる人件費の計算の仕方が違うため一概には言えませんが、ざっくりと言えば1000万円の利益が必要です。1000万円の利益があってもやっと人一人雇えるのです。会社の利益を上げるには、もっと稼がなくてはいけません。今、雇用に関わる様々な補助金制度がありますが(詳細は厚生労働省HPをご覧ください)、条件を読んでいますか?若手ならまだしも、40代以上の高額給与の人に適用するなら要注意です。
しかし、実際には、多くの経営者が「きっとこの人なら」とか「経歴が素晴らしいから」といった好感度、期待値だけで採用を決めがち。もちろん、人柄を重視するのは素晴らしいことです。でも、大事なのは貴社の懐です。採用後の負担を本当に支えられるのか、しっかり検討しましたか?
さらに、採用する際には、新しいスタッフにどれだけの売上増加や、どのような成果を期待しているのか、明確に伝えることが不可欠です。そうしないと、特に小規模な会社ほど、大きなリスクを負うことになりかねません。
採用はいわば一種のギャンブル。だからこそ、会社の懐と相談し、インセンティブを設定するなどして、もしものことがあっても会社が存続できるような採用計画を立てましょう。
最後に忘れてはならないのが、採用は簡単ですが、解雇ははるかに困難なこと。会社の未来を背負う大切な決断、軽々しく、経歴や一瞬の感情で決めてはいけません。
社長、貴社の財布と未来をしっかり守るためにも、計画的な採用を心がけてください。経営は数字で語られる部分も大きいですが、その数字には人の未来が掛かっているのですから。
皆さんの賢明な採用が、事業の発展へとつながることを心から願っています。次回も、経営に役立つヒントをお届けしますので、どうぞお楽しみに!