やさしい起業の始めかた

ライフステージの変化は起業のはじまりかもよ⁉

「任せる」の危うさ

今日は「任せる」というスタンスが経営者にとってどう命とりになり得るのか、その理由についてお話しします。

GW中に読んだ記事からの一例をご紹介します。
 ある高校の部活動で、自由と自主性を尊重して出席を自由にしたところ、初めは出席者が多かったそうですが、時間が経つにつれ誰も来なくなったそうです。  
 その理由は、自由が与えられた当初の喜びと新鮮さが薄れ、逆に「何をしていいかわからない」という不安が生徒に生じ、行っても誰もいないし閑散とした教室に誰も足を運ばなくなったためです。結果、部活の指導教員は、週3回の出席を義務付け、明確な課題を設定したところ、生徒は再び積極的に参加し始めたそうです。わかるわぁ~

 この例は、社会人にも当てはまりますよね。特に、自分を信頼して「任せる」と言ってくれる上司には、応えたいという気持ちが生まれます。しかし、その任せられた自由が曖昧で、具体的な期待や目標が明確でないと、スタッフは方向性を見失い、最終的にはお互いにとって良い結果をもたらさないことが往々にしてあります。

 私自身も過去に「任せる」と言われ、自由に業務を進めたものの、最終的にはオーナーの期待とは違っていたようで、「俺の会社じゃ!何してくれんねん!」ってどこぞの組関係の人かと思わせる発言でキレられましたが、懐かしい思い出です。ククっ(*´з`) 
 そのとき思ったのは、「任せる」という言葉だけでは不十分で、どのように進めるべきか、期待されている結果は何かを具体的に共有し、定期的に確認することが必要だったということです。けれど・・・「任せられた人」は有頂天ですよね?だからこそ、なんです。

 経営者として、「任せる」ことの意味をスタッフにしっかりと伝え、期待する具体的な行動や成果を明確にすることが重要です。「任せるよ」の一言はハンサムな言葉ですよね。でも、その言葉が持つ重さと、スタッフに伝える内容の質が、組織全体の成果に大きく影響します。どのように「任せる」か、その方法とバランスが経営の鍵を握っていると言えるでしょう。

 さあ、経営者の皆さん、この「任せる」スタイルをどのように扱っていくか、皆さんの手に委ねられています。
後は、みなさんに、任せます!