やさしい起業の始めかた

ライフステージの変化は起業のはじまりかもよ⁉

「つらいけど、はっきり伝えないとね」:明確なコミュニケーションの重要性

 最近のZ世代の新入社員たちは、何をするにも明確な説明を求め理解した上で、納得しなければ動かないと言われています。これ、昔はZ世代だった人たちも求めていたことです。明確な説明と納得感が、動機づけにとって非常に重要だったのです。

 私自身の経験からも、その重要性はよくわかります。
 で、ここから実話を!
 かつてスポーツ関連の職場で働いていた時、大規模なフェスティバルイベントの開催が決定しました。広報と経理のトップとして、また総合的な責任者である私に、そのイベントについて案内があるべきでした。
 しかし、私は蚊帳の外。社長と他のスタッフだけでお祭りを開催したのです。
そう、仲間外れ!社長からなんの説明もなし。この年齢で・・・ もともとスタッフとの仲は最悪でしたけれど、これはないわ~。
 当日は休んでやろうかと思ったんですけど、ムカつくので逆に行ってやりましたよ!えらい! 経理関係でお金の準備等があったのですが、事前の説明もなかったけど準備してやったぜ!です。

 この時のこと10年前ですけど、未だに鮮明に覚えています。恨めしや~ 
 で、この後どうなったか?
 私以外のスタッフ同士の仲が深まったか?いえいえ、一時は仲間意識が深まった様子でしたが、実はお互い疑心暗鬼になって、なにより何かあると社長は自分を(役職者であっても私のように)仲間外れにするんだぁ~っていう不信感が芽生えて、バラバラでギクシャクな関係性が生まれました。

 役職があがればがるほど、社長ならなおさら、言いにくいこともスタッフに対して説明をする責があります。そんな時、「決まったことだから」だけでは、相手は納得しませんよね。伝えにくいことも多いけれどその説明や理由があれば、スタッフの気持ちも整いますし新しいアイディアが逆に生まれる可能性も高まります。なにより大事なスタッフとの信頼感が高まりますよね。
(10年前の出来ごとをブログで書かれることもありませんし~)

 信頼と透明性は、チーム全体の士気と協力を高めるために欠かせません。経営者の方は優しい人が多いんです。だから、相手に気を使って「言わない」選択をする方も多いんです。けれど、組織内のすべてのメンバーが同じ方向を向いて努力できるよう、率直で開かれたコミュニケーションを心がけてくださいね